片山 章子
歯科衛生士歴25年
福井歯科専門学校歯科衛生士科卒業
予防歯科やデンタルカウンセリングオフィスなど都内で複数の歯科医院に勤務後、フリーとして活動、臨床現場で生涯現役宣言
欧米の予防先進国とは違う日本の背景を考慮し、新たな予防・メンテナンスシステム構築を目指す日本の歯周病感染率低下実現のため、セルフ&プロメインテナンスの重要性を伝える啓蒙活動を展開、また、歯科界をリードする人材育成を使命と考え講演や執筆活動を行い、スタッフスキルトレーニングとチーム作りのサポートに力を注ぐ
片山章子とは
歯科衛生士歴25年
福井歯科専門学校歯科衛生士科卒業
予防歯科やデンタルカウンセリングオフィスなど都内で複数の歯科医院に勤務後、フリーとして活動、臨床現場で生涯現役宣言
欧米の予防先進国とは違う日本の背景を考慮し、新たな予防・メンテナンスシステム構築を目指す日本の歯周病感染率低下実現のため、セルフ&プロメインテナンスの重要性を伝える啓蒙活動を展開、また、歯科界をリードする人材育成を使命と考え講演や執筆活動を行い、スタッフスキルトレーニングとチーム作りのサポートに力を注ぐ
予防歯科の実現を夢見て入社した若き頃
面接の場で医院の理念を聞き、夢実現できる現場であると確信したが現実は真逆
予防歯科実現に関心の無い院長やスタッフとの温度差、「変わっている」「頑固者」という批評で孤立
入社した頃の主任が早々に退職し、常勤が私1人となり自動的に主任となる(よって選ばれた主任ではない)
しかし、主任とは名ばかりで実態は雑務の集中
権限委譲や正当な評価制度もなく(おそらく歯科業界全体の課題)心身疲労を生み出す環境に疑問
そんな現場に身を置き、なりたい自分とありたい医院を諦め淡々と仕事をこなす日々が続く
数年後に転機が訪れ仕事人生で最悪の時期を迎える
院長の退職とそれに伴い辞めるスタッフと転院する患者
突然、院長代理の立場となる(院長代理指名があったわけではない)
しかし、院長代理の自覚はあるが覚悟を持つことができず、
その間に1人のスタッフは心が滅入り、またあるスタッフは働く生き甲斐を見失う様子
自分の不甲斐なさを感じるが、何をどうしてよいか本当に分からなくて苦しい時だった
その時に豊山とえ子歯科衛生士と山元賢治さんに出会い、自分と向き合いリーダーに必要な「覚悟」を学ぶ
―主語を”I”で話す(私がやるのだという逃げない姿勢)
―Think Different(自分こそが変えられると自分を信じる強さ、他人と違う考え方があって当然で差異
を怖がらない)
―孤独になる覚悟(逃げない覚悟、意思決定する覚悟)
山元賢治さんが開く次世代のリーダーを育てるための私塾「山元塾」で学んだ覚悟は私を変えてくれた
何かを成し遂げたい時に背中を押すのは勇気ではなくて覚悟だと知った
山元塾9期生最後の授業まで達した時、覚悟「楽しく死ぬ」にすべての覚悟が集約されていると
感じたことを思い出す
来年早々に45歳を迎える
人生のど真ん中である
覚悟「楽しく死ぬ」を考えると、
他人との違いを何度も否定され、他人の評価を恐れてやりたい思いに蓋をして行動できずにいた自分を解放して、
人生に悔いなく思い切りフルスイングでいこうという思いが込み上げ力がわく
今、1番辛い時期を共に踏ん張ったメンバーそして新たに加わったメンバーと共に、
長く思い描いていた「予防歯科」の実現へ向かい走り始めた
そもそも予防歯科とはなんだろう?と考えており、いまだこれだという答えはないが1つの鍵はチーム力だろう
チーム力の発揮、チーム力の熟成、個のスキルよりチーム力である
今、着実に前へ進んでいる確かな実感がある
ようやく此処スタート地点にたどり着いた
さて、私は2つの顔を持っている
臨床現場(歯科医院)で歯科衛生士としての私、全国様々な場所で講師としての私
講師業を始めたきっかけはある方からの提案だった
「興味ある?」→「YES」で開始した
しかし、講師業を始めた頃は講師の目的を持たず考えようとせぬまま仕事が増加
依頼の継続は自分への評価であり嬉しくありがたいことだが、
講師業の先にあるものを見出せぬ当初の自分には正直よく分からなかった
アンケートという形で聴講生の方にご評価いただき一喜一憂する自分に疲れ、
講師業に魅力を感じずむしろ重荷となっていった
(私からやりたくて始めたことじゃない)と他者のせいにし逃げようとしていたこともある
また、この頃はこうありたい医院を実現しておらず、
そのくせ講演ではこうありたい医院を話していることが辛かった
しかしそれも上記に書いた通り、ありたい医院の実現で変わった
現実と話す内容にズレがなく苦しさから解放された
そしてやはり「覚悟」を学び講師業と本気で向き合ってから変化が起こった
私のミッションは「こうなりたい自分、こうありたい医院、おのおのが抱く夢実現の応援」
そのための1手段が講師業である
目的が明確になりミッションが定まると他者の評価は気にならない
講師業は誰かに言われたからやるのではなく、自分がやりたくて自分で決めた道なのだ
それからは力を抜いて自分の思いをそのまま聴講者の方にぶつけている
一方的に語るのではなく、本気で対話することを楽しんでいる。
冒頭で書いた私の経験
似たようなことで思い悩みもがき諦めている人がいるのなら、
そこから脱するための軸となり私が前へ進めるよう背中を押した「覚悟」を伝え知ってもらいたい
長い時間をかけてようやくチームでスタートラインに立てた私だが、
同じ時間をかけずに少しでも早くチーム力を育てて、その技と心を未来へ繋げてもらいたい
そのために自分の経験が役に立つのなら失敗談も含めて惜しみなく伝え続けていきたいと思う
これがおそらく私の原動力である。